パールグラスをCO2添加無しで育成してみた結果

パールグラスは水草レイアウトでも使用頻度が高い人気の有茎草です。

半透明の緑と星型のような草の形がかわいらしく定番の有茎草とも言えますが、育成に関してはCO2添加が必須と言われています。

ただ私はパールグラスをCO2添加無しで育成したことが何度もあるので、パールグラスの育成のポイントなどを経験を交えて紹介したいと思います。

目次

パールグラスをCO2無しで育成

水槽:オーバル25(10リットル弱)
低床:コントロソイル
照明:20ワット蛍光灯
ろ過:無し
生体:エンドラーズ(10匹くらい)

この時はメイン水槽のトリミングで余ったパールグラスを無造作にオーバルの中に入れていました。

最初からこんなに量があったわけでは無く最初はこの1/10くらいの量でしたが、この環境下でもごらんの量くらいに育ちました。

▲冬はシートヒーターを引き水温を20度くらいに保っていたら大丈夫でした。

この時既に少なくとも1年以上は経過していましたが、やっていたことは二週間に1回程度の水換えのみで追肥も基本無し。

それでも、ある程度の状態は維持できたのでバランスが取れていたのだと思います。

▲CO2添加していたメイン水槽。水槽全体がパールグラスで覆われてしまう程、繁茂しました。

好環境だと物凄いスピードで増えるので管理が大変です。この時は週1回はトリミングしていたと思います。

パールグラスの育成ポイント

硬度が多少あった方がいい

硬度が無くては全く無いと明らかに調子を崩します。

具体的にはGH2以下ですと、パールグラスには厳しい環境なので、出来れば3以上をキープしたいです。

新品のソイルに入れない

上の硬度の問題とも関係があるのですが、新品のソイルはGHが2以下になる場合が多いです。

それに加えてパールグラスは環境の急変に弱い側面があり、この2つの要因から新品のソイルに入れると溶けることが良くあります。

ソイルでの育成は、もちろん可能ですが、ある程度使い込んだソイルに入れると溶けてしまう問題は避けられます。

または水換え頻度、高めにすると、水道水からカルシウムやマグネシウムといったミネラルを補給できるので、溶ける確率を下げられます。

ミスト式もオススメ

ミスト式で水上葉の状態から育成すると新品のソイルでも問題無く、またボリュームも殖やしやすいのでCO2無しでもこんもりした緑の茂みを作ることが出来ると思います。

ミスト式とは↓

あわせて読みたい
水草水槽のミスト式立ち上げ方法の具体的な手順 ここ数年のことですが水草水槽の立ち上げに「ミスト式」という方法が多くの人によって取られています。 そこで今回はミスト式の具体的な手順やメリットなどを紹介したい...

パールグラスの良いところ

トリミングに強い

生長が速いので、それだけトリミングをする機会も多い水草ですがトリミングによって調子を崩すことも無く、繰り替えしのトリミングにも耐えるので長期維持が可能です。

またトリミング直後でも、そこまで見栄えが悪くないのがパールグラスの良い所ですね。

下葉が枯れにくい

密生しながら育つ有茎草は光が当たらない下部が枯れてしまうという側面がありますが、パールグラスは下葉が枯れにくく水草が浮いてしまう(通称バッコン)ことも無いです。

這うように育つ

前にスペースがあればパールグラスは這うように育ちます(特に高光量下)ので、後景草の根元を隠したり流木や石の周りに生やすことによって自然観を演出出来ます。

パールグラスをCO2添加有り無し両方で育ててみた感想

CO2添加をすると気泡を良く付け、密生度が高い緑の茂みを簡単に作ることが出来ます。

レイアウトでパールグラスと良く似た役割を果たす水草にグリーンロタラがありますが、パールグラスはグリーンロタラより茎や葉が繊細なので小型水槽でも使いやすく育成も格段に容易だと思います。

CO2無しだと脇芽を出しにくくなるので密生度は低くなりますが、それでもある程度の茂みを作ることは可能です。

CO2無しでこんもりした緑の茂みを作れる水草はパールグラス以外には中々ないので、CO2無しで水草レイアウトに挑戦したい人には非常におすすめです。


Amazonで詳細を見る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次