ウィローモスをレイアウト素材に活着させる方法まとめ

ウィローモスは低床に根を張らない水草なので、基本的には石や流木などのレイアウト素材に活着させて使用します。

活着とは、水草が密接するものに自然にくっつく力のことで、活着するには大体2~4週間程度かかります。

この期間は水草をレイアウト素材に仮止めする必要がありますので、今回はその方法について紹介したいと思います。

ちなみに今回のタイトルはウィローモスとなっていますが、南米ウィローモス、ウィーピンモス、プレミアムモスなど他のモスでも基本的に同じなので参考にしてみて下さい。

目次

【下準備】モスを細かく切る

購入した状態によるのですが石や流木に巻きつける前にモスは細かくハサミで切ってください。

大体2cmくらいが目安ですかね。

この下ごしらえが必要な理由は以下のようになります。

  • 巻きやすくするため
  • 切った場所から新芽の展開を促す

モスを巻きつける方法

木綿糸orテグス(釣り糸)で巻きつける

この方法が最も一般的な方法です。

木綿糸とテグスは素材が違うだけで巻き方などは一緒です。

木綿糸は一ヶ月程度で自然に溶けるのに対してテグスは溶けないので活着後、自分で切る必要があります。

デメリットとして木綿糸は活着する前に溶けてしまう可能性があり、テグスは固いので生体が怪我をする可能性が無いとは言い切れないので、そのような理由として使っていない人もいます。

どちらかを選択するのは好みによりますが個人的にはどちらでもいいと思います。また両方とも100均で売っています。

では実際にモスを流木に巻きつけていきたいと思います。今回使用している木綿糸はADAのモスコットンという専用品ですが前述したように、100均の木綿糸など(手芸コーナーに売っています)でも代用できます。

まず十分に水分を含んだモスを流木の上にくっつけます。

この時のポイントしてモス厚く敷き過ぎないことです。厚く敷きすぎると重なった部分のモスは活着しませんので気持ち薄めに敷いていくのが基本です。

また、好みにもよるのですが流木全体に巻きつけるより、まばらに巻いたほうが流木の地肌が見えて自然感がアップします。

流木全体に巻いてしまうとモスが育った時に緑の棒みたいになるので、成長した後のこともイメージして巻くといいと思います。

まずはモスコットンで巻いてみました。

巻き方の順に絶対的な決まりは無いですが基本的には

  1. 始点を片結びする
  2. 端まで1cmくらいの間隔で気持ち斜めに巻いていく
  3. 端まで行ったら逆方向(始点の方向)へ巻いていく
  4. 始点まで戻ったら片結びして終了

このような感じになります。画像だと伝わりづらいと思いますので動画も参考にしてみて下さい。

次はテグスで巻いてみました。

実はこれはダイソーで売ってるゴムテグスで巻いてみました。

ゴムテグスの方が柔らかいので少し生体にとっては危険が少なくなるかもしれないですね。

テグスと同じようにしっかり巻くことは出来ました。ただ結び目を作る際はしっかりと力を入れて作らないと緩んできてしまうのでそこだけ注意ですかね。

ちなみにこの結び目を作ることが、苦手な人もいると思います(私です)。

下記のPIXYというブランドから出ている特殊な糸は、糸と糸をねじるだけで簡単に結び目を作れるみたいです。

ちょっと高いですが、面倒くさがりの人には良いかもしれません。

接着剤でつける

接着剤でモスを付ける方法も最近は良くとられています。

一応アクアリウム用の接着剤が出ているので私はそれを使っています。市販の瞬間接着剤でも勿論つきますが生体への影響が心配なので一応。

接着剤でつけるメリットは二つあります。

一つ目は凄く作業が簡単なこと。巻きつけるのが苦手、面倒な方にはいいかもしれません。

二つ目は巻き辛い場所にもモスをつけることができること。例えば流木や石のへこんだ部分だとテグスなどで巻く方法だとどうしても難しい場合があります。

ということで非常に簡単にモスを操れることが人気の要因だと思います。

ただし、以下のようなデメリットもあります。

  1. 接着剤は水の中に入れると白く変色する
  2. レイアウト素材を再利用する際に白く固まった接着剤が取れない場合がある

1についてはモスが茂れば隠れるので大丈夫だと思いますが2については少し難しい問題です。

私の場合は気に入った流木を再利用する場合も多いので、そんな時に接着剤が残っていると困ります。

さて使い方に関してですが、こちらについても一つだけ注意点があります。それは接着剤をつけすぎないこと

モスは接着剤で仮止めしているだけなので、その部分は活着しません。接着剤を多く使いすぎてしまうと活着しない面積が多くなってしまうことになりますので接着剤の量は少な目を意識して使ってみて下さい。

ラップでくるむ

これも古くから知られる定番の方法です(最近は余りやっている人を見ないですが)。

流木や石にたっぷりと水分を含ませたモスを置いてラップで巻くだけ

この状態できちんと光を当てていきなり水の入った水槽には入れず活着するまで水上栽培します。

乾燥に気をつけて水分が足りて無さそうだったら霧吹きして下さい。

この方法も凄く簡単で楽と言えると思います。特にミスト式で立ち上げる際に相性がいいかもしれません。

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この方法であれば水槽に入れる必要が無いため、モス付きの流木や石をストックしておきたい時に有効活用できることが強みです。

ビニール袋に入れる

前項のラップで包む方法と被りますが、透明のビニール袋に入れて放置しても同じことが出来ます。

実験的に形が少し特殊な流木で試してみました。

水中歯を単に流木の上に置いただけの状態
約一か月、適当に光を当てておくだけで水上化しました

一ヶ月くらい放置したところ、しっかりと活着しました。

まとめ

モスは活着するまで一定期間を要するのでまずは人の手で仮止めをする必要があります。

木綿糸かテグスで巻きつける方法が最も一般的だとは思いますが、他の方法の方が優れている面もあると思います。

特にこのやり方でなくてはいけないといった決まりは無いので自分に合った、もしくはやりやすいと感じた方法でモスを活着させてみて下さい。

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