アクアリウムをやっていると色々なコケに悩まされます。
基本的なコケの種類や対処法は、以下の記事で簡単に紹介していますが、それでも中々綺麗に除去出来ない場合があると思います。
そんな時、照明を付けずに遮光するというある意味、最終手段とも言える方法があります。
今回、私の30cm水槽でヤマトヌマエビも食べない、かなり頑固な緑藻が生えてしまった為、遮光することに決めました。その経過等を以下に記します。
遮光に適しているコケ
基本的に効果の差はありますが茶ゴケ、緑藻、アオミドロ等の大体のコケに有効です。
但し黒ヒゲコケや藍藻には効果が薄いです。
遮光の方法
なるべく完全に遮光する
水槽用照明をオフにするだけでもいいのですが、なるべくリビングや外光が水槽内に入らないように、ダンボールや厚手のタオル等で完全に覆うのがベストです。
期間は一週間程度を目安に
遮光する期間は大体一週間を目安にして下さい。遮光することによってコケだけでなく水草にも当然ダメージを与えますので基本弱ってしまいます。
間延びするだけで済めばいいのですが、最悪枯れてしまうので、そこら辺を考慮に入れて、まずは一週間程度を目安にして様子を見てみて下さい。
遮光中は24時間エアレーション推奨
遮光することによって水草の光合成が行われなくなり水槽内のバランスも変化します。
ろ過バクテリアやエビなどのコケ取り生体のためにも、24時間エアレーションを行うことをオススメします。
生体の餌やりについて
遮光中の餌やりについてですが、2~3日おき位に少な目に与える方法をオススメします。
その際に水槽内が真っ暗な状態ですと、魚が餌を食べないこともあるため、餌を与える時間は光を水槽内に取り入れた方がいいです。
とにかく魚の様子を見ながら餌が残らないように、少な目に与えることがポイントです。
遮光した実際の様子
今回、遮光するのは30cmキューブ水槽。
生体はレッドテトラ10匹とヤマトヌマエビ10匹くらいです。照明はヴォルテス30Wを7時間/日。水草は後景がパールグラス、前景がニューラージパールグラスです。
立ち上げて間もない水槽で、元々不安定だった時に生体が入り、餌の食べ残しが主な原因で発生したと思われます。
パッとみじゃ良く分からないかもしれませんが拡大してみると・・・
全体的にこのような緑藻が広がってしまいヤマトヌマエビも全く食べてくれません。
水草にも絡み付いてるので水草の生長も阻害されています。
緑藻にも色々と種類がありタイプによってはヤマトヌマエビが食べてくれるのですが、今回発生した緑藻はヒゲコケに似た固いタイプのもので通常の除去では難しいと判断しました。
すみません、これは既に遮光を終えて更に二週間後くらいの写真で、レイアウトや生体も若干変わっています。
経過としては一週間遮光をして緑藻が弱まり、それをヤマトヌマエビが食べてくれ、かなり綺麗に除去が出来ました。
そして今回は水草へのダメージは最小限で済みました。コケだけ無くなってくれて気持ちがいいです。
まとめ:コケに困ったら思い切って遮光するのもアリ
遮光は水草を弱らせてしまうというデメリットもありますが、今回のように頑固なコケを綺麗に除去できる誰でも出来る簡単なコケ対策です。
まずは水換えやメンテナンスフィッシュの助けを借りながらコケを無くすために試してみて、それでも駄目な場合は、遮光も選択肢の一つとして覚えておくと良いと思います。