トラブル対策

水槽の濁り(白濁・黄ばみ・グリーンウォーター)を原因別に対策する

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アクアリウムの良くあるトラブルの一つに水槽の水が濁ってしまうことがあります。

一番良くあるのは白濁ですがそれ以外にも黄色や茶色、緑色などがあり、これらは発生するタイミングや環境等によって原因が異なります。

ということで今回の記事ではこれらの水槽の濁りを原因別に解決策を書いてみましたので濁りに悩んでいる方の参考となれば幸いです。

水が白く濁る

水槽内が白く濁ることは特に水槽セット初期で起りやすいですが、それ以外のタイミングでも起ることもあります。

白濁りの原因①:砂やソイルについた微粒子が水中に舞っている

新しい砂を水槽に敷き、水を注いだ直後しばらくは水が白く濁ることはありますが、これは簡単に言うと小さいゴミが水中に漂っている状態だと思っておいて構いません。

対策

  1. 砂利系の低床は良く洗い微粒子を落とす
  2. 水槽に注水する際は低床を舞い上がらせないようにゆっくり注ぐ
  3. フィルターを回せば透明度は徐々に上がっていく
  4. 白濁りが改善されない場合は1/2~1/3程度の水換えを行う
  5. それでも改善されない場合は凝集材を使用する

この原因の場合は特に対策と言うより通常の管理を行っていけば徐々に透明度は上がっていくので心配はありません。

最初は白く濁っていてもフィルターを回すことによって小さいゴミは取れていきます。その際は特にウールマット等の目の細かい物理ろ材を入れておくと効果が高いです。

そして適度に水換えを行いながら様子を見てれば少なくとも数日で透明な水になると思います。

それでもまだ白濁りが続く場合は4で記した凝集材を使用するといいでしょう。凝集材とは簡単に言うとフィルターでもキャッチできなかった小さなゴミを固めてくれる液体のことです。


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凝集材は非常に強力ですが商品によっては大幅にpHを下げることがあるのと大型魚のエラに詰まってしまうことがありますので出来れば生体が居ない時の状態で使用したいです。

白濁りの原因②:バクテリア関係

バクテリアの話を一からしてしまうと長くなりすぎるのでここではなるべく簡潔に説明したいと思います。

バクテリアとは水中内に居る目に見えない微生物のことですが、特に水槽セット初期は水を綺麗にしてくれる、ろ過バクテリアが定着していないので白濁の原因となります。

ろ過バクテリアが定着するまでは大体、一ヶ月程度かかりますのでそれまで水が不安定な状態になり例えば熱帯魚の餌等でも簡単に水が汚れてしまい結果的にそれが白濁りの原因となる場合もあります。

また、ろ過バクテリアが酸欠など何らかの原因によって大量死した場合もバクテリアの死骸によって水が白く濁って見えることがあります。

この場合は水槽セット初期だけでなく水換えや水温の急変、誤ってフィルターを停止したままにしてしまったなどと言ったタイミングで起りえます。

対策1.水換えを行う

特に有機物が豊富なアマゾニアなどのソイルを使用すると水が白や黄色くにごる確率が上がります。

簡単に言うと水中の養分が過剰すぎるので、そのバランスを取るために立ち上げ初日から二週間くらまでは水換え頻度を多めします。

水換えの目安は使用したソイルの量にもよりますが一週目は約1/2、二週目は1/3程度を目安に水換えを行って下さい。

初期の集中換水は濁りを除去するだけで無くコケ防止にもなりますので栄養系ソイルを使用した時は基本的にこのように多めの水換えを行うことをオススメします。

また水換え用のカルキ抜きは白濁りを抑制する成分を含む商品もあるのでそのようなカルキ抜きを使用すると一層濁りを抑えることが出来ます。


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対策2.活性炭を使用する

栄養系ソイルを使用すると水槽内に有機物が大量に流出するので、それをある程度、活性炭に吸着させるという方法です。


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特に上記のブラックホールは本当に優秀なのでもし活性炭を使用するならブラックホールを強くオススメします。

白濁りだけでなく黄ばみなど他の色の濁りにも効果を即効性で発揮します。

フィルターに入れて使用して下さいと書いてありますが、その方法だと外部フィルターの場合取り出すことが面倒になりますよね。

個人的なオススメな使い方は水流の当る場所に洗濯ハサミ等でブラックホールと水槽を挟んで置き水槽内に直接設置する方法です。

これなら好きなタイミングで取り出せるのでブラックホールを使用する際は試してみて下さい。

対策3.市販のバクテリア材を使用する

ろ過バクテリアは時間の経過と共に水槽内で自然発生しますが意図的に培養されたろ過バクテリアを最初から入れてしまうという手段もあります。


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市販バクテリアのシマテック社のPSBが定番中の定番で評価も高い商品なので初めて市販バクテリアを使用する方にはオススメです。

このバクテリアを意図的に追加するという手段は否定する方も一部いるのですがプロショップも使用することもあり、特に上記のPSBなんかは長い間ユーザーから支持されている商品なので試してみる価値はあると個人的には思います。

対策4.エアレーションを行う

エアレーションとは水槽内に酸素を供給することですがエアレーションを行うことでろ過バクテリアの活性化や酸欠による死骸化を防ぎます。

結果的に水槽の白濁りの改善の手助けをする形になるので即効性は無いですが徐々に水槽内の環境が良くなりますので特に突然水槽が白濁したらエアレーションを行うのはオススメです。


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エアレーションに関して詳しい話は以下の記事で書いています。

水槽に酸素(エアレーション)は必要か?

アクアリウムショップやお祭りの金魚掬いなんかでも水槽内に泡がブクブク出ている様子を見たことがある人は ...

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対策5.フィルターの洗浄

フィルターの掃除は水槽内の調子が悪い時に行う手段の一つですが、水槽を立ち上げて日が浅い場合は基本フィルターの大規模な洗浄はしません。

通常のメンテナンスではフィルターのろ材は軽く洗い流す程度の洗浄が基本ですが例えば長期に渡って白濁がどうしても収まらない時はろ材をリセットする規模で洗浄or交換します。

方法としてはろ材を熱湯で洗い天日干しを行い出来るだけ新品の状態に近づけるようにします。また長年使用しているろ材であれば新品に換えてしまってもいいでしょう。

なぜろ材を新品(またはその状態に近づける)にするかと言うと今ろ材に定着しているバクテリアは水を綺麗にしてくれるバクテリアではなく悪玉バクテリアと呼ばれる水の硝化作用が無いバクテリアの方が優勢である可能性があるのです。

わかり辛い話だと思いますので最後に簡単にまとめるとフィルターが本来の役目を果たしていないのでまた一から環境を作り直すためにフィルター内のろ材をリセットするといった感じです。

水が黄色や茶色に濁る

水槽の水が黄ばんでしまったり茶系になってしまうこともアクアリムをやっているとままあります。

原因と対策を考えてみます。

水が黄色くなる原因①:水の富栄養化

水槽内の栄養分が過剰になっているため引き起こされる場合があります。特に栄養系ソイルを使用した場合や飼育している生体の数が多い時に起りやすいです。

自然界でもこのような現象は起ることがあって色は違いますが海や湖で赤潮やグリーンウォーターと呼ばれる水の富栄養化により水が濁る現象が度々起っています。

対策1.水換え

富栄養化を解消するには蓄積された養分を水槽の外に出すのが手っ取り早いです。状況にもよりますがまずは1/3程度を目安に毎日行います。

また繰り返しになりますが水換えを行う際、濁りを抑制する成分を含む商品を使用すると効果が一層高いです。


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対策2.餌の量を抑える

熱帯魚の餌を与えすぎている場合、水が黄色くなることがあります。

特に餌を与えている時に餌の食べ残しが水槽内に無いか注視してみましょう。

また餌やりの頻度は一般的な熱帯魚であれば多くて一日2回程度で十分です。

筆者は一日一回ですが熱帯魚の発色も体型も問題があったことはありません。

対策3.水中内の養分を吸収する水草を入れる


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上の画像のマツモや浮き草と言った根を張らない浮遊性の水草は水中の養分を吸収する能力に優れています。

これらの水草の入れることによって水中内の養分のバランスを改善することが期待出来ます。

特に水槽立ち上げの初期の際には必ずマツモを入れておく方もいるくらいです。

対策4.フィルターを見直す

水量に適切なフィルターを使用していない場合、若しくはフィルターのろ材が汚れすぎる場合も水が黄色く濁る一因になります。

簡潔に言うと、ろ過不足が起っているのでサブフィルターを追加するかろ材を洗ってみるなどフィルターを見直す必要があるかもしれません。

対策5.活性炭を使用する

白濁りの際にも触れましたが黄色や茶色く水が濁っている場合も活性炭を使用すると効果は抜群です。

既に説明した通り活性炭はブラックホールを強くオススメします。

水が黄色くなる原因②:流木のアク

黄色と言うより茶色の方が近いと思いますが、それはさておきアクアショップで売っている流木はアク抜き済みと書いてない流木以外はアクが出る可能性が高いです。

新しい流木を水槽に入れると流木の色素が徐々に染み出るので結果的に水が茶色や黄色に濁ります。

生体には影響が無いのですが余りにも酷い場合は魚の本来の色が見えない、水草に光届かないなどといったデメリットが発生するので対処します。

対策1.活性炭を使用する

この記事で何回も登場している活性炭ですが一番効果を発揮するのがこの流木のアクに対してです。

しつこいようですが活性炭の定番中の定番ブラックホールをオススメします。

対策2.水換えしながら収まるのを待つ

流木の色素は生体にとって害になるものではないので、水換え等の通常の管理を行いながら収まるのを気長に待つのも一つの手段です。

水が緑色に濁る

水槽が緑色に染まってしまうことは特に水練鉢等でメダカを屋外飼育している場合に発生しやすいと思います。

その時の緑色に染まった水をグリーンウォーターと呼ばれメダカ飼育にはいい環境と捉える方もいます。

しかし屋内で熱帯魚を飼育している場合は鑑賞の妨げになり水草も育成出来ないので対処を考える必要があります。

水が緑色になる原因①:水の富栄養化

水が黄色になる原因と重複しますが、水の富栄養化により水が緑色にも濁ります。濁る色が異なるのは植物プランクトンの種類が違うからです。

グリーンウォーターとも呼ばれメダカを屋外飼育している方にはむしろ歓迎されている面もあります。

対策

原因は水の富栄養化なので水が黄色くなる原因①の対策とほぼ重複します。ですので詳しくは少し上の方に戻って参照して下さい。

ポイントをまとめると

  • 水換え頻度を高める
  • 餌の量を見直す
  • 養分を吸収する水草を入れる
  • フィルター(ろ過不足かどうか)を見直す

なおグリーンウォーターには活性炭は効果は無い(薄い)と思われます。

水が緑色になる原因②:アオコ

緑色の藻類が大量繁殖して結果として水が緑色に濁ることがあります。アオコ等と呼ばれますが強い刺激臭を放つ場合もあります。

これも原因としては富栄養化等が主なものになるのですが前項と異なるのは一度水が濁る程、大量に繁殖してしまうと前項で紹介した水換え等では改善が難しいことです。

ですので特に即効性が高い方法を対策として紹介したいと思います。

対策1.薬品を使用する

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この薬品はアオコを凝集沈殿作用で大きくしてフィルターで除去するというものです。

使用し濁りが改善された後はフィルターを洗浄する必要があります。

対策2.殺菌灯を使用する


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殺菌灯は特に緑色系の濁りに効果を発揮します。何故かと言うと緑色の正体が藻類(植物)ではなく正確に表すと細菌の場合があるからです(代表的なのは藍藻:シアノバクテリア)。

殺菌灯は即効性があり基本1~2日で透明な水になります。高価な器具なので簡単には導入出来ないと思いますがどうしても緑色系の濁りが解決出来ない場合は選択肢として考えるのもいいかもしれません。

まとめ:水の透明度を保つには

今回濁る色別に原因や対策を紹介しましたがその幾つかは重複しています。

そこで透明な飼育水を保つ基本ポイントを最後にまとめたいと思います。

  • 水換えを定期的に行う(=富栄養化の予防)
  • 水草を多めに入れる(=富栄養化の予防)
  • エアレーションを行う(=ろ過バクテリアの活性化)
  • 適切な餌の量を与える
  • 水量に適切なフィルターを設置する

これらのことを日ごろから行っていれば水が濁ってしまう確率も下げられると思います。

自分が出来ることからでいいので実践してみてはいかがでしょうか。

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