アグテンは水草が入っている水槽にも使える観賞魚の治療薬で白点病・尾ぐされ病・水カビ病の治療に効果があります。
そこで今回私が飼育しているベタが尾ぐされ病と白点病にかかってしまったので常備してあるアグテンを使用し薬浴しました。
ただ使用する前に説明書を読んでもわからないことがあり今回、発売元の日本動物薬品株式会社に問い合わせを行い正しい使い方を確認してから薬浴を行いましたので、シェアしたいと思います。
薬浴中のライトは消した方がいい?
結論から言うとライトは消した方が出来るだけ消した方が良いようです。
ライトの種類によっては紫外線で、薬剤を分解してしまい薬効が薄まる可能性があるため、とのことです。
ただ、薬浴中ずっとライトを消灯していると水草は確実に弱まります。
同じ理由で直射日光が水槽に差し込んでしまうと、やはり影響があるので窓際に水槽を置いている方は注意しましょう。
ちなみに室内のライトの光りについては影響はほぼ無いようなので、気にする必要は無いと思います。
今回、私は窓際に水槽を置いていたので光りが入らない場所に水槽ごと移動させました。
また水草は丁度コケに悩まされていたので、ライトを付けず遮光した状態で薬浴を行うことにしました。
水草水槽にアグテンを使用する方法
これは説明書にも書いてあることですが改めて紹介します。
まず投薬量を決めます。飼育水100リットルに対してアグテン10mlを添加なので一般的な水槽に換算すると
幅×奥行き×高さ(cm) | 水量 | アグテンの量 |
20×20×20 | 8リットル | 0.8ml |
30×18×24 | 12リットル | 1.2ml |
30×30×30 | 25リットル | 2.5ml |
45×30×30 | 36リットル | 3.6ml |
60×30×36 | 60リットル | 6ml |
60×45×45 | 112リットル | 11ml |
90×45×45 | 166リットル | 16ml |
120×45×45 | 219リットル | 22ml |
このような感じになります。
ただ基本的に60cm以下の小型水槽に添加することが多いと思いますので、アグテンの細かい量を測る時に困ると思います。
アグテンのフタは上の部分で測れるようになっているのですが5mlか10mlの目盛しかありません。
厳密に測りたいときは困ると思いますのでそんな時は
持っていればテトラの試薬キットに付属してくる試験管を使用するか
ホームセンターで売っている試験管を使用すると、ある程度正確に測れると思います。
水草水槽にアグテンを使用する流れ
では実際にアグテンを水槽に使用する流れについてまとめます。
例として今回、私の水槽は10リットル弱なので約1mlを投薬します。
1ml投薬→2~3日空ける→飼育水1/2程度換水+1ml投薬→2~3日空ける→飼育水1/2程度換水+1ml投薬
要は2、3日おきにアグテンを規定量添加しその際、同時に水槽の飼育水も半分程度水換えを行い、これを繰り返します。
この水換えをする意味は水草のために行っているため、水草が無い場合は必ずしも水換えは、やらなくていいそうです。
ただ白点病の場合は水中に浮遊する白点虫を取り除くという意味で、上記のようなサイクルで水換えを行った方がベターだと個人的には思います。
いつまで薬浴するのか
例えば白点病の場合は、魚から白点が剥がれてもまだ水槽内に病原虫が死んでいない場合があるので、魚の症状が回復してもその後一週間程度は薬浴を継続することをオススメします。
治らなかった場合は?
一週間程度を見て、改善されなかった場合は、グリーンFゴールドなど、もっと強い薬に切り替えます。
アグテンは、初期、中期の症状に有効ですが、重症化している場合は、より強力な薬浴が必要となります。
アグテン使用上の注意点
前述したライトの光や直射日光以外で使用上の注意点をまとめます。
- 海水魚には使用しない
- アロワナなどの古代魚、大型魚には使用しない
- 水槽のシリコンやエアーチューブ等に着色する場合がある
- 植えたばかりの水草及び赤系水草には使用しない
- UV殺菌灯を設備している水槽には使用しない
- ろ材に活性炭やゼオライト等の吸着素材を使用している場合は取り除く
アグテンの良い所
アグテンと同じ効果を持つ薬にメチレンブルー水溶液がありますがメチレンブルー水溶液と比べ以下のようなメリットがあります。
- メチレンブルー水溶液と比べ着色が少ない
- 水草にも影響が少ない
まず着色についてですがメチレンブルー水溶液がかなり濃い目の青色なので、水槽のシリコンやホースに必ず着色し色素が落ちないです。
実際に水槽の水もかなり青くなります。
対してアグテンは自分の使用した限りでは、着色はそこまで見られないです。
またメチレンブルーには水草を枯らしてしまう成分が入っているので基本、水草水槽には使えませんがアグテンは影響が少なく、個人的にも使用した後も水草が枯れたことはありませんでした。
まとめ
今回は水草が入っている水槽にアグテンを使用する際のポイントについてまとめました。
私の場合はベタを単独飼育していたので水槽ごと薬浴を行いましたが、別の水槽に隔離して薬浴を行う方法もありますので状況にあわせて選択すると良いかと思います。