赤系水草の色を引き出すための四つの条件

真っ赤な水草をショップで購入し、いざ自分の水槽に入れてみると段々と赤みが抜けて、しまいには緑になってしまう経験は、ありますか?

私も含め、ほとんどの人が通る道だと思います。赤い水草の赤さを保つのって難しいですよね。

そこで今回は、赤系の水草の赤を引き出す、または維持するための必要な条件をまとめました。

目次

なぜ水草は赤くなるのか?

まずは水草が赤くなる原理を簡単に説明します。

赤系水草にはアントシアニンと呼ばれる植物の色素形成の働きをする物質が含まれており、このアントシアニンが葉の表面を赤く見せる効果を果たします。

水草に必要以上の光が当たると葉緑体が破壊されてしまいますがアントシアニンが働くことによってこれをガードします。

要は強すぎる光に対する防衛反応が働いたことで、結果的に水草が赤く染まると思ってくれていいです。

水草を赤くするための条件①【光量】

上で説明したように水草が赤く染まるということは、強い光を与えた時に起こる拒否反応とも言い換えることも出来るので、最低条件として強い光が必要となります。

例えば60cm水槽であればLED照明50ワット、3000ルーメンくらいは欲しいところです。

また通常は6~8時間くらいの点灯時間が推奨されていますが赤系水草に対しては9~10時間程度の長めの光を与えると良い結果に繋がることが多いです。

水草を赤くするための条件②【CO2】

光合成を活発に行わせるためにCO2添加は必須と考えて下さい。

他の条件が良いにも関わらず赤みが薄い場合は、CO2濃度が足りていない可能性も考えられますので添加量を見直すことも大事です。

実際に、CO2濃度を高くするのことによって赤味が改善されるケースは非常に多いです。

水草を赤くするための条件③【養分】

まずは水草の基本となる窒素、カリウム、微量元素などの栄養素は十分に供給される必要があります。

その上で鉄(Fe)を意識して添加することによって赤を引き出すことが出来ます。

良く赤系水草には鉄!と言われますが、そもそも基本の栄養素が足りていなければ、赤色は十分に引き出されません。

なので鉄は光合成を促進させる一つの要素に過ぎない、というのが個人的な見解です。

水草を赤くするための条件④【水質】

水草の育成に適した水質は弱酸性の軟水といわれますが、赤を引き出すための水質もこれと同様です。

理由としては弱酸性の軟水でないと鉄分やCO2の吸収が悪くなるからです。

まとめ

まとめると水草を赤くするためには上記のような好環境下で水草を育成することが必要となります。

ただこのような環境で育成するということは、それだけコケの発生も誘発しますので、水草を多めに植えた上で水換えなどコケ対策も平行して行う必要があると言えます。

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