エーハイム外部フィルターが流量低下した時の原因と対策

外部フィルターに関わらず水槽で使用しているフィルターは徐々に流量(水を排出する量)が減っていきます。=水流が弱い

主な原因はホースやろ材、パイプ等に汚れが蓄積されていくからです。

まずは、これらの掃除方法を簡単に紹介します。

それから、それ以外にも原因がある場合も稀にあるので、そちらについても紹介します。

ちなみに今回はエーハイム外部フィルター2213を例に説明していますが、他のエーハイムシリーズの外部フィルターや、他メーカーの外部フィルターも似た構造をしているので参考にしてみて下さい。

目次

各パーツの目詰まりを解消する

まずは一番汚れている可能性が高い場所から掃除・交換していきます。

ウールパッドや活性炭を交換

エーハイムの外部フィルターは標準で上のような活性炭と細めウールパッド、粗目パッドがついてきますが特に細めウールパッドと活性炭は汚れが溜まりやすく目詰まりがしやすいです。

環境にもよりますがウールパッドは早ければ一ヶ月程度でまっ茶色になる位、汚れます。その位汚れたら新品のものに交換を行います。

ちなみにエーハイムのホームページによれば、純正以外のウールパッドを使用すると目詰まりしやすく、モーターに想定以上の負荷を与えることから、純正品のウールパッドの使用を推奨しています。

活性炭についてもエーハイムの純正品は目が細かいので汚れがたまりやすいです。そして汚れが落ちにくいので洗って再利用は出来ません。

ちなみにメーカーは2~4週間程度で交換を推奨しています。

しかしエーハイムの純正品は高いので汚れる度に交換していると、ランニングコストがかかりすぎてしまいます。

ですので活性炭を使いたい場合はブラックホールなどの長く使用出来る別の活性炭を使用することをオススメします。

粗めパッドについてはスポンジタイプですが(物理ろ材の効果もある)生物ろ材なので飼育水で洗って再利用します。

一応メーカー推奨の交換目安は半年となっています。

話は逸れますが活性炭と細めウールパッドはそもそも必要なのかについて少し触れたいと思います。人によってはこの二つは使用しない人も多いです。飼育暦が長いベテランになっていく程この傾向は強いと個人的には感じます。私もこの二つは使用していないですが特に問題はありません。個人的には粗目パッドだけでも物理ろ過は十分だと思っています。

生物ろ材を洗う

生物ろ材にも汚れは溜まっていますから飼育水で軽くゆすいで汚れを落とします

生物ろ材には、ろ過バクテリアが定着しているため、軽く汚れを落とす程度で大丈夫です。

ホース・パイプ類を洗浄

ホースについた汚れも流量低下の原因になります。

美観の問題もあるので汚れが目立ってきたら定期的にブラシで洗いたいです。

ちなみにブラシはGEXの「ホースクリーナーブラシ ロングタイプ」が使いやすくオススメです。

また通常で使用されるクリアホースではなくシリコンホースを使用すると汚れが付きにくくメンテナンスの間隔が少なくなります。

シリコンホースについては以下に記事にて紹介しています。

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続いて給排水パイプも汚れが目立ってきたら掃除しましょう。

ガラスパイプを掃除するなら色々試しましたが結局ADAのスプリングウォッシャーが使いやすいという結論に達しました(ちょっと高いですけどね)。

意外と見落としがちなのがダブルタップの中の汚れです。

ダブルタップの中もスプリングウォッシャーのようなブラシで完全に貫通させると汚れが綺麗に落とせます。

インペラー周りの洗浄

基本的な掃除については前項だけで十分なのですが、フィルター内部のインペラー周辺部分にも汚れは蓄積されていくので半年に一回くらいは掃除した方がいいです。

洗うことによって流量の復活だけでなく異音の解消にもなる場合があります。

この部分の清掃は少し長くなりましたので別記事で詳しく解説しています。

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その他の流量低下の原因

基本的には上記の掃除を行えば流量は復活する可能性が高いです。

しかし、それ以外が原因になっている場合もありますので順に紹介します。

ろ材を入れすぎている

上の画像は2213のろ材コンテナですが、コンテナの中にギュウギュウにろ材を詰めてしまうと流量低下の原因になります。

特に目の細かいスポンジやゲルタイプのろ材が中心だと、その傾向が強くなります。

外部フィルター内部はろ材をいっぱいに詰める必要はありませんから、少し余裕を持ってフィルター内やコンテナに詰めるようにしましょう。

ダブルタップが閉められている

ダブルタップはメンテナンス等でフィルターを止める時以外は全開にして使用するものです。

気付かぬ内にタップが上の画像のように斜めになっていたら直線に戻します。

なおダブルタップは流量を下げたい場合でもモーターに負荷を与えるため閉めるべきではありません。

ホースが長すぎる・折れている

フィルターから水槽までの距離が遠い場合、ホースを長くする必要がありますが長すぎる場合も流量低下の一因になります。

またモーターに負荷を与える場合もあるので、なるべく水槽とフィルターはスムーズな水の流れになるように配置するべきです。

また途中で折れ曲がっていたり、押しつぶされてる部分がないかもチェックしましょう。

インペラー・スピンドルが破損している

インペラー・スピンドル部分は消耗品なので使用しているうちに徐々に流量は低下していきます。

但し最低でも普通に使っていれば数年は明らかな流量低下は起きないです。

各パーツの掃除を行った上でも目で見て明らかに流量が低下している場合はインペラー・シャフト部分が破損していることが考えられますのでインペラー・スピンドル部分を確認をして破損している部分が無いか確認して下さい。

またインペラー・スピンドル部分が破損している場合は流量低下もそうですが異音を発することが多いです。

もし羽が折れていたり何らかの異常がある場合はインペラー・スピンドルを交換します。

インペラーは羽の部分でスピンドルは白い棒のことですが、別々で購入出来る場合もあれば一緒になっている場合もありますので、使用モデルを良く確認して正確な交換部品を購入して下さい。

インペラー・スピンドルの劣化

インペラーとスピンドルは消耗品なので使用年数が経過するにつれ磨耗していきます。

磨耗することによって流量が低下している可能性があります。

しかし目でみて交換が必要かどうかは判断が難しいです。サポートにも問い合わせをしたのですが個人の使用環境にもよるので交換時期の目安は明確な答えはないようでした。

但し個人的経験からもそうですがネットの情報でも最低でも数年は持つという意見が妥当なようです。

つまりインペラーやスピンドルの交換を検討するのは今まで紹介した全てのことをやった上でも流量が解消されなかった場合に初めて行う方が良いと思います。

ちなみにインペラーとスピンドルは別々で売っている場合と一緒に売っている場合がありますが一緒に買うと結構費用がかかってしまいます。

そこでサポートの方に聞いたのですが流量低下の場合は先にスピンドルを交換する方がオススメみたいです。

もちろん両方一緒にに変えてもいいのですがスピンドルだけなら1000円前後の出費で抑えることが出来ます。

フィルターのモデルによってはスピンドルとインペラーが一緒になっているものしか売っていない場合もあるかもしれません。

モーターヘッドが故障している

これは最終段階ですが上記の解決策を試しても改善されない場合は外部フィルターのモーターヘッド自体が故障している可能性があります。

確認の方法としてはバケツにモーターヘッド自体がある程度、浸かる程度に水を張り(※プロフェッショナル3eを除いてモーターヘッドは水没させても問題ありません)きちんと排水されているか単体で確認します。

もし排水量等に異常が見られた場合、保障期間内であれば交換して貰えますが、まずはサポートに連絡してみることをオススメします。

まとめ 基本は洗浄で回復する

基本的に流量が落ちても、ろ材やパイプ類等の汚れを洗うことで回復することが多いです。

一応インペラーやモーターが故障を起こす例も紹介しましたが確率としては低いケースだと思います。

今回の記事は流量低下の原因が高いと思われる部分から順に書いていますので、参考にされる場合は順を追って確認されると良いかと思います。

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