アクアリウム用ソイルのレビューをAmazonで見ていたのですが、低評価レビューで『洗っても洗っても濁りが収まらない』という感想が結構あったんですね。
ソイルを洗ってはいけないことは、アクアリウムを長くやっている人にとっては常識ですが、全くの初心者だと知らない人も居るのは当然です。
とは言え、「水洗い不要」と明記してある商品が、ほとんどだと思いますが。。
という訳で、今回はソイルを使用した際に濁ってしまう原因と、そうならないための対処法を紹介します。
ソイルは洗わず、そのまま水槽に入れる
繰り返しになりますが、ソイルは洗わず、そのまま水槽に入れるものです。
ソイルは土を焼き固めたものなので、洗えば洗うほど、粒子が崩れ濁りが酷くなります。
商品パッケージにも、『洗わずにそのまま使う』、と明記されている商品がほとんどですが、もし何も明記されていなくても洗わないで下さい。
ソイルを洗ってしまった場合は?
軽く洗ってしまった程度で、ソイルの粒が残っているのであれば大丈夫だと思います。
多少、濁りが酷くなるかもしれませんが、その場合はまず水換えを行って様子を見て下さい。
また、濁りが酷い状態でフィルターを回しても、逆効果になる場合もあるため、フィルターの稼働は、ある程度濁りが収まってきてからで良いです。
水換えをしながら様子を見て、濁りが収まってきたらフィルターを回してみて下さい。
目安として3~5日もあれば基本的には透明な水になるはずです。
優しく水を注ぐ
水を水槽に入れる時に、勢い良く注水してしまうと濁りの原因となります。
ですから出来るだけ優しく水を注いで下さい。
オススメは、大き目の計量カップで、片方の手を受け皿にしながら水を注ぐ方法です。
地道にゆっくりと、この方法で水を水槽に注ぐとソイルの細かい粒子が浮き上がらることを防いでくれます。
ある程度、水を注げたらバケツで注水して大丈夫ですが、その際にも以下のような、受け皿的なものをクッションにして下さい。
- ソイルの空き袋
- 平たい発泡スチロール
- スパーの精肉などに使用されているトレー
- スポンジ
- ウール
要は、水に浮かんで、クッションになるものなら、何でも大丈夫です。
ソイルで水が濁ってしまう場合は?
優しく注水しても水が濁ってしまう場合があります。
その際に、どうすればいいか解説します。
水換えを行う
ソイルで水槽が濁ってしまう主な原因は、ソイルに含まれた細かい粒子やゴミが舞っていることです。
物理的に、細かい粉塵が水槽内に残っている状態なので、水換えで水槽の外に出してしまえば、透明度は高くなります。
活性炭を使用する
活性炭は初期の濁りを抑えるのに、非常に効果的です。
白濁りには基本的に効果は薄く、水が茶色や黄色くなる際に効果を発揮します。
特に栄養が豊富なアマゾニアのようなソイルを使用した場合は、水換えを行っても、中々濁りが取れない時があります。
そんな時に活性炭を吸着させれば、簡単に透明な水に出来るのでオススメです。
ちなみに活性炭を使うなら、ブラックホールがダントツで能力が高いです。
フィルターの水流を調整する
フィルターから出る水の勢いが強ぎる場合、ソイルの細かい粒子を巻き上げている場合があります。
具体的には、ソイルが水流で、えぐれてしまう位だと、水流が強すぎると言えます。
このような場合はフィルターの水流を弱めるよう調整してみましょう。
水流の弱め方は、以下の記事で解説しています。
無暗に市販バクテリアを使わない
市販のバクテリアは、水を透明にしてくれると謳っていますが、余り無暗に使うのは個人的にはオススメしません。
なぜならバクテリアを追加しても、定着しなければ、その死骸が濁りの原因となってしまうこともある為です。
水槽内のバクテリアは、時間の経過と共に自然発生しますから、必ず入れる必要はありません。
ソイルに低層魚は非推奨
コリドラスなど低層を泳ぐ魚は、基本的にはソイルでの飼育に向きません。
コリドラスは土を口に含んだり、掘り起こしたり、ソイルが崩れてしまう原因を作りやすいです。
このことが水の濁りの原因となることもあるため、コリドラスに限らず低層を活発に泳ぐ魚を飼育する際は、ソイルを使用するか慎重に決めましょう。
まとめ
今、売られているソイルのほとんどは、正しい扱いをすれば濁ってしまうことは少ないと思いますが、特に最後に濁りにくい吸着力の高いソイルを紹介します。
JUN社のプラチナソイルは水質浄化能力に優れた吸着系ソイルの代表的な商品です。
その分、栄養が少な目なため、水草水槽には難しい側面がありますが、アクアリウム初心者や水をなるべく透明に保ちたい方にオススメです。
逆に栄養が豊富な栄養系ソイルを選ぶと、その分、濁る確率は多少は上がりますから好みによって使い分けて下さいね。