昨今の水槽レイアウトでは前面から後ろにかけて傾斜を作ることが主流となっています。
こうすることで奥行き感や立体感が生まれレイアウトに迫力が生まれます。
盛り土(もりつち)とも言われる、このテクニックですがソイル等の低床だけでこの傾斜を作ろうとすると
- 崩れやすい(傾斜を維持出来ない)
- ソイルを大量に使用するためコストがかかる
- 酸素が行き渡らず嫌気層が出来てしまう
などのデメリットが生じてしまいます。
このようなことを解消するために低床の下に、予めかさ増しで土台を作っておき、その上からソイルを被せること有効になってきます。
今回はその、かさ増しの土台となる材料をいくつか紹介したいと思います。
ジョイント人工芝
100均やホームセンターで売っている人工芝です。素材はポリエチレン(プラスチック)となっています。
好きな形に切って積み上げが出来るので、自由度が高く自分の理想的な形な土台を作ることが出来ます。
私も一回使ったことがあるのですが、使いやすさ自体は良いのですが、若干、耐久性が低めかなと思いました。
一回使ったら、基本は再利用できないと思っておいた方がいいですね。
猫(ペット)よけ
こちらも100均のダイソーで見つけた商品。
本来は園芸用商品で、尖っている部分を上に向けて猫や犬に荒らされるのを防ぐための商品のようです。
こちらの尖っている部分を下に向ければ土台になります。少し隙間が広いので上からシート状のものを被せないと、ソイルが素通りしてしまいますから、排水口ネットなどを上から敷いて使用することをオススメします。
軽石
低床かさ増しの定番アイテムです。やはりソイルを使用するより圧倒的に安いので、上で紹介した人工芝など人工的なものを水槽に入れたくない人にはオススメです。
再利用も可能なので洗濯ネット等に入れて使用するとリセットの時に取り出すことが楽になります。
フィルター用ろ材
本来はフィルター用のろ材ですが勿論、水槽内に直接入れても問題ありません。
ろ材を土台にすることで水槽内のろ過バクテリアの定着にも一役立ちますので水質の向上も期待出来ます。
また土台にするろ材は上の画像のような通水性が高いリングタイプのろ材がオススメです。
ただし、ろ材は基本ソイルより値段が高いものなのでコスパ的には微妙かもしれません。
赤玉土
赤玉土は園芸用で頻繁に使用されることで有名ですがアクアリウムの低床として使用される場合もあります。
特徴としてはソイルと良く似ていて弱酸性の水質を示し水草の根張りも良いです。
またソイルの値段の半分以下なので、かさ増しにはうってつけの低床素材と言えます。
デメリットとしてはソイルよりは初期は濁りやすく崩れやすいことが挙げられますので硬質赤玉土という崩れにくいタイプを選び、使用前には軽く洗い流すことをオススメします。
まとめ:各素材の特徴
今回紹介した素材の特徴をざっくりまとめると
- 人工芝とペット避けは安くて自分の思うような土台にしやすい。
- 軽石は安く入手しやすいので無難
- ろ材は高価だが水質安定にも一役買う
- 赤玉土も使い易いが濁りと崩れがデメリット
こんな感じですかね。あとは各個人の好みや入手のし易さで選択するといいと思います。