数年前から『水草の種』という一見、画期的に見える商品が売られています。
水草の種は以下のような特徴があり
- 種を撒いて発芽を待つ(水上栽培)
- 一カ月程度で水草の草原が作れる
- 水換えが不要
- CO2や強いライトなど設備が不要
水草育成に革新をもたらすかに見えましたが結論から言うと、水を入れた後は長期維持が難しいことがわかりました。
今回は、その辺りの情報を整理して、お伝えしたいと思います。
水草の種で発芽させた後、水中ではどうなるか?
水草の種は、発芽自体は気温とライトさえ気を付けていれば、水草を繁茂されることは簡単です。
ただし、その後は水草が大きくなり、密度が下がり、抜けやすくなるなど、要は繊細ではない姿に変わってしまいます。
注水前の様子
水上栽培自体の成功率は高いようで、カビなどのトラブルが無ければ基本的には発芽し、一面を緑で覆っています。
注水後の様子
水槽に水を入れた後、どうなっているか見てみます。
基本的に水草が大きくなり、繊細な姿は失われていることがわかります。
水草の種の種類について
水草の種と一言で言っても種類があり
- ハイグロ系
- ヘアーグラス系
- パールグラス系
これらが代表的な種ですが、最初の姿(=水上での姿)を保っていられたのは一つもありませんでした。
私が調べた限り水中に入れた後は、例外なく巨大化し、密度が失われています。
また、水中化すると抜けやすくなるという情報も共通していました。
つまり水草の種を水上で絨毯化させても、水中では失敗になってしまう可能性が非常に高いです。
まとめ 水草の種では水中の繊細な緑の絨毯は作れない
今回調べた情報をまとめると、例えばキューバパールグラスやニューラージパールグラスのような繊細な緑の絨毯は水中では作れないです。
ですので水上の状態で楽しむか、水中では前景草としてでは無く中景草くらいの大きさの水草として扱うのが良さそうです。
正直この水草の種が水中でも前景草として生長出来るのであれば革新的な商品だったと思いますが、現状そうはなっていないみたいですね残念ですが。
ただ、これからも新しい水草の種のような商品が出て水中でも使えそうであれば当ブログでも紹介したいと思います。