ミクロラスボラ・ブルーネオンの飼育情報まとめ

ミクロラスボラ・ブルーネオンはメタリックグリーンに輝く非常に綺麗な小型熱帯魚です。

私はこの熱帯魚が本当に好きで現在も飼育中ですが、適した飼育を模索しています。

今回は、私の飼育経験の他、海外の情報等を含め、この魚の基本的な飼育方法やポイントについてまとめました。

実際に私が気を付けている代表的なことは以下の通りになります。

  • ある程度まとまった数を泳がせる
  • 水槽内に汚れが余り溜まらないようにする
  • 少し暗めな環境で飼育する
  • 餌が十分に行き届いているか気を付ける
  • 酸素が供給されている(油膜に注意する)
目次

ミクロラスボラ・ブルーネオンの基本情報

ミクロラスボラ・ブルーネオンはタイ原産のコイ科の小型熱帯魚です。

緑なのにブルーネオンと呼ばれている理由は状態が良いと背中にブルーのラインが入るからです。

日本での流通名はミクロラスボラ・ブルーネオンでほぼ固定されていますが、海外だとKubota Rasbora、Microdevario kubotai、Neon Green Rasboraなど様々です。

ちなみに本種はタイで日本人の久保田氏が発見、流通に関わっていることから、クボタ+タイでクボタイの名前が入ってます。

1999年に発見され、当時はワイルド個体のみ流通していましたが、現在はインドネシアでも繁殖が行われています。

そのため、ブリード個体が現在の主流です。

原産地タイ
成魚サイズ2.5~3cm
水温24 – 28 ℃
pH6.0 – 7.5
性格活発に泳ぎ回るが性格自体は臆病

ワイルド個体が主流だった少し前までは、飼育が難しい印象が持たれていました。

主な原因は本種がストレスを非常に受けやすく、輸入する過程で状態が悪くなってしまうことが多かったからだと思います。※元々強健な種ではないですが

ブリード個体が主流になった現在は、そこまで難しくはなく、一度環境に馴染めば他の小型熱帯魚とそこまで変わらない印象に変わっています。

性格

ブリードかワイルドに関わらず、かなり臆病(繊細)な方だと思います。

ストレスを感じやすく、またパニックもなりやすいです。

数が少ない程、よりこの傾向が強まるため、ある程度まとまった数で泳がせると良いです。

また少し暗めな環境の方が落ち着いた姿を見ることが出来ます。

また、攻撃性は低く、他魚やエビを襲うことはありませんが、同種間だと多少、追いかけ回すことはあります。※問題になるレベルではないです

購入時の注意点

通販でも購入は可能ですが、出来れば実店舗で状態を確認してから購入することをオススメします。

ミクロラスボラ・ブルーネオンの状態の判別は比較的容易で、一番のポイントは体色が白く濁って無いかに注目すると良いです。

白っぽく透明感を失っている個体は、状態を落としている証拠です。

本種はストレスを受けやすいので、特に入荷直後は、調子を落としやすい傾向があります。

状態が良い個体は、背中に青いラインが入り、更に尻ビレが少しオレンジっぽくなります。ここまでの個体はショップでは見ないと思いますが、最低限、透明感があり、ある程度発色していることを確認した方が良いです。

また、現在はブリード個体が主流で流通していますが、ワイルドと大きな差は無いので、特に気にしなくても良いと思います。

値段もほぼ変わりません。

適した水質は?

現地(タイ)の河川は、弱酸性の軟水であることが基本で、基本的に不純物を余り含まないそうです。

また、ある程度の水流があり、酸素を豊富に含むと言われています。

このことから、低床はソイルもしくは硬度成分が抜けている砂利を使用することが良いでしょう。

低床の色は暗めな方が発色が良くなります

ある程度の、水質のブレは適応できるのでpHは弱酸性から弱アルカリ性の範囲であればまず問題無いと思います。

また本種は、綺麗な水を好むと言われますので、水槽内の汚れ(亜硝酸や硝酸塩など)は、なるべく排出するようにします。

そのために、私は少し頻繁に水換えを行っています。

具体的には週に3回程度、20%程度の水を換えていまが、体感的に、少量を高頻度で行った方が調子が良さそうなので、今はそのようにしています。

餌について

フレークタイプの人工飼料がオススメ

ミクロラスボラ・ブルーネオンは雑食性で基本的に何でも食べます。

一般的な人工飼料でも、ミジンコやブラインシュリンプのような活き餌も好物です。

ただし水面付近の上層を泳ぐことから沈下性のものよりフレークタイプの餌が向いています

また口が小さめなので小さいフレークが良いので上記のカラシン ベーシックがオススメです。

この餌は素晴らしく、食いつきも良いですし小さめの個体もこの餌なら問題無く食べることが出来ます。

餌やりは基本、一日に二回

そしてミクロラスボラ・ブルーネオンは活発に泳ぐことから痩せ易い傾向があります。

餌やりを一日一回にしている人もいらっしゃると思いますが、本種には一日二回の餌やりを推奨します。

また、泳ぐスピードは速いのですが、餌取りはそこまで上手ではありません。

小型カラシンと混泳している場合は、餌をきちんと食べれているから必ず確認が必要です。

混泳について

出来れば単独に近い飼育が理想です。

理由としては他の素早い小型魚と混泳させると餌が十分に回らなくなるからです。

ミクロラスボラ・ブルーネオンはそこまで餌に貪欲な魚ではありませんから、餌取りで他魚に負けてしまう可能性があります。

このとこから、もし混泳させる場合は本種のサイズと同程度以下の生体がオススメです。

経験上、自分より大きい魚がいるとストレスを感じ色褪せてしまうこともありました。

ただし、低層を中心に泳ぐような、コリドラスやオトシン、シュリンプなどとは遊泳空間が被らないので特に問題はありません。

また同種間で軽く追いかけまわす事はありますが、他魚やエビに攻撃することはありません。

水流について

水流は出来れば少し弱めな方が良いと思います。

理由としてはミクロラスボラ・ブルーネオンは水流に逆らって泳ぐ性質があるからです。

このような性質を持つ熱帯魚は結構いますが、それによって運動量が高まり、より痩せやすくなる場合があります。

また、現地の水流も余り強くないと聞きます。

水流が弱めだと群泳はしにくいですが、落ち着いて水槽内を泳ぐ姿が見れるので、そちらの方が、この魚には合っていると思います。

ミクロラスボラ・ブルーネオンに適したレイアウトは?

この魚に合うレイアウトはシンプルなレイアウトが合ってると思います。

例えば石組みであったり、流木に陰性系水草を組み合わせたりといったレイアウトですね。

何故かというと明るい水草がモリモリと生えているレイアウトだと、ミクロラスボラ・ブルーネオンが水草の緑と同化してしまって目立たなくなってしまうんですね。

またアヌビアスやボルビティスなどのシダ系の植物を中心にした陰性水草水槽にもマッチすると思います。

少し暗めな環境の方が本種の美しさであるメタリックグリーンの体色が際立つ面もあるからです。

飼育で注意したいこと

飛び出しに注意

ミクロラスボラ・ブルーネオンは水面付近を活発に泳ぎまわり飛び出しが多い魚です。

蓋をして飼育をするか水位を6cm程度下げて飼育するようにして飛び出しを防いで下さい。

ある程度まとまった数で飼育したい

本種は30~50匹程度で群れて生活しています。

余りに数が少ないと、ストレスがかかり本来の体色が引き出せません。

少なくとも10匹以上で飼育することを推奨したいです。

まとめ

少し飼い辛い面はあるもののメタリックに輝くグリーンの体色は珍しく、また時間の経過によって体色が変化していくのも楽しみな熱帯魚です。

ちなみにミクロラスボラ・ブルーネオンのように体色が緑の熱帯魚は、以下の用な種がいます。

  • ジェリービーンテトラ
  • モンクホーシャ コペイ
  • グリーンファイアーテトラ

特にジェリービーンテトラは同じくらいのサイズで、中~上層を活発に泳ぐのでミクロラスボラ・ブルーネオンと似た特徴を持っています。

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