水草育成に使えるおすすめ定番肥料まとめ

水草を育成する為には養分が必要ですが、水槽内で自然に発生する養分だけでは水草にとって少ない場合があります。

なので適宜、人の手で水槽内に追肥(=肥料を与えること)して水草の要求量を補います。

水草用の肥料は種類が多いので、この記事では効果に定評がある定番商品をピックアップし紹介したいと思います。

目次

水草育成のための液肥や固形肥料

水草用肥料の商品は数が多いのでどれを選べばいいか迷ってしまう人もいると思います。

ここでは評価が高い定番商品を紹介します。

基本的な栄養をカバーする肥料

まずは窒素を中心とした基本的な栄養素を総合的に保有する肥料を紹介します。

追肥だけでなく砂利など栄養が無い低床を使用した場合は立ち上げから使用することもあります。

カミハタ OKOSHI(おこし)


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雷おこしのような外見のユニークな形の固形肥料です。栄養分は窒素がメインでリン、カリウム、マグネシウムも含まれている総合肥料です。

この固形肥料の特徴は特殊なコーティングがされている為、非常にゆっくりと養分が溶けていき効果が4~5ヶ月程度も持続することです。

この養分の溶け方というのは大事なポイントで、なるべく少しずつ溶けてくれた方が何かとメリットがあります。

そういった面で、とても優れている商品だと思います。

カミハタ スティック肥料


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パッケージがスイレンで水上植物にも使用出来ますが、水草にも最適な総合肥料です。

窒素、リン、カリウムの三大栄養素をバランスよく配合し、鉄や亜鉛などの微量元素も含む優れた総合肥料です。

長さ5cm程度の棒状になっていますがハサミで数ミリに切り分けて低床に埋め込みます。

効果は二ヶ月程度、持続し価格も安く、コストパフォーマンスに優れた商品だと思います。

カリウム中心の肥料

水草の肥料と言えばカリウム中心でプラス微量元素を含んだ商品が多いです。その中でも定番商品を紹介します。 

テトラ イニシャルスティック


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水草用肥料の超定番商品でカリウムメインと微量元素で構成されています。

固形肥料なので基本的には低床に埋めて使用し、カリウムの他にも鉄やマグネシウムなどの微量元素も含みます。

この商品の特徴は遅効性なので低床に埋めて2~3週間ほど経過してから効果が徐々に表れはじめます、また粒が粒が多少崩れやすくピンセットで埋めることが若干難しいです。

そういった面から追肥より水槽をセットする際に予めソイルの下の方に入れておく方法が良く採用されています。

また、ほぼ同じ成分で、即効性が高いテトラクリプトという別の商品もあります。

値段は少し高くなりますが早く効果を見たい方は、こちらを選択しても良いと思います。

テトラクリプト


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テトラ フローラプライド


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簡単に言うとテトラ イニシャルスティックの液体バージョンです。

テトラフローラプライドの成分は窒素とリンは含んでおらずカリウムと微量元素で構成されています。 

カリウムのみの肥料

カリウムのみの液体肥料は簡単に液肥が自作出来るので費用が非常に安く済む自作をオススメします。

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ただpHを上げずにカリウムを添加出来る商品がADAから出ていたのでそれだけ紹介します。

ADA グリーンブライティ・ニュートラルK


http://www.adana.co.jp/jp/contents/products/na_liquid/detail01.html#series-box2


通常カリウムを添加するとpHとKH(炭酸塩硬度)を上昇させますが、この商品はそれらを上昇させずにカリウムを添加出来る商品です。

弱酸性の軟水を維持したまま、カリウムを添加出来るので水槽内のpHに気をつかっている場合に最適です。

微量元素メインの肥料

最後に微量元素メインの肥料を紹介します。

窒素とカリウムが十分なのに水草の調子が今ひとつ出ないという場合は、微量元素の欠乏を疑ってみて下さい。

ADA グリーンブライティ・ミネラル


http://www.adana.co.jp/jp/contents/products/na_liquid/detail01.html

鉄やマグネシウムなど水槽内で欠乏しやすい微量元素を総合的に補給出来る定番の液体肥料です。

鉄のみの肥料

鉄は特に赤系水草の色を引き出す際に重視される栄養素です。

赤みをもっと強くしたい時や赤い水草の色が落ちてきた際に添加します。

メネデール 水草の活力素


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園芸用の肥料としても有名なメネデールの水草用、液体肥料です。水草が吸収しやすい二価鉄イオン(Fe2+)の形で含むイオン水です。

他にも鉄を供給する肥料はあるのですが、コストパフォーマンスはメネデールが一番良さそうなのでオススメしておきます。

水槽内で欠乏しやすい栄養素

水草が必要とする栄養素は各種ありますが、その中でも特に意識すべき栄養素を把握しておきます。

  1. カリウム
  2. 窒素
  3. 微量元素(鉄・カルシウム・マグネシウムなど)

水草水槽では大きく分けると以上の三つの栄養素を追肥する機会が多いです。

まずカリウムですが水槽内で自然に発生する量が微量のため一番欠乏しやすいと言われる栄養素です。

二番目に窒素ですが、水草が最も要求する栄養素で言わば水草の主食のような存在です。魚が少ない場合や水草の量が多い場合は足りないケースが出てきます。

三番目に微量元素ですが、これは簡単に言うと水草の育成の補助をするミネラルで水草の色や新芽の展開に関与します。人間で言うところのビタミン類のようなイメージでしょうか。窒素やカリウムが十分なのに水草の調子が出ない場合は微量元素が足りていない可能性を疑います。

追肥するかどうかの判断

ではいつ肥料を与えればいいかの判断ですが、各環境の飼っている魚の数や水草の本数や種類によって千差万別なので、定義するのが本当に難しいです。

水草水槽内の状態を見て個々に判断し、追肥を行うかどうか判断しないといけませんが、主な判断基準は以下のようになります。

  • 水草の調子、状態
  • 水槽内のコケの出方
  • 熱帯魚やエビの生体の数
  • 使用している低床の状態

大事なのは水槽内の様子を良く観察して判断することで、例えばコケが良く出ている水槽は養分が過剰にある状態と判断出来るので窒素を追肥してしまうと、よりコケが酷くなります。

基本的には一週間程度ガラス面の掃除をしないでおくと、うっすらガラス面にコケが付く程度が丁度いい栄養状態ではないかと思います。

また水草の状態が健康的であれば余計なものは足さずにそのままにしておいて、元気が無くなった時に初めて追肥を検討するようにします。

あとは新品のソイルであれば、基本的に一~二ヶ月程度は、ソイルが含有している養分で十分な場合がほとんどです

固形肥料と液体肥料のそれぞれの特徴

肥料には固形タイプと液体タイプの二通りがありますので、好みや自分の環境に合わせて使い分けます。

固形肥料

タブレットや棒状のような形で固められている肥料で、ソイルや低床の中にピンセットで摘んで埋め込みます。

効果の持続時間は商品によって様々ですが大体、数ヶ月程度持ちます。

少しずつ水中に溶けるので葉から養分を吸収する水草にも有効ですが、どちらかと言うと前景草のような根の張る水草に対して効果を発揮します。

またピンポイントで調子が悪い水草の根元付近に埋め込むことも出来ます。

デメリットとしては水草がびっしりと生えている低床だと埋めることが難しいこと、過剰な量を埋めてしまった場合に取り出しが出来ないことが挙げられます。

液体肥料

水槽の水に直接添加する液体タイプの肥料です。主に有茎草などの葉から養分を吸収するタイプの水草に使用します。

液体肥料は固形肥料より即効性があり、また様子を見て細かい調節が可能なのが特徴です。

ただし固形肥料と違い小まめに添加する必要があるので若干手間がかかります。添加するタイミングはライトが点灯している内にやるのがベターです。

欠乏が疑われる症状一覧

水草は調子が悪くなると様々な症状が表れ、サインが出ます。

何の栄養素が足りていないか完璧に特定するのは難しいですが、参考までに各栄養素が欠乏した時の症状をまとめました。

症状欠乏している栄養素追肥用の商品
・草全体が小さくなる
・草が下の方から黄ばむ
・葉色が全体的に薄くなる
窒素(N)・グリーンブライティニトロ
カミハタスティック肥料
・下葉が白色化する
・下葉に穴が開く
・葉が曲がる、縮れる
カリウム(K)・ブライティK
・テトライニシャルスティック
・テトラフローラプライド
・草の頂芽付近が白色化カルシウム(Ca)・グリーンブライティミネラル
・古い葉が黄化マグネシウム(Mg)・グリーンブライティミネラル
・下葉が黄化し枯れる硫黄(S)・グリーンブライティミネラル
・草の頂芽付近が黄化、白化鉄(Fe)メネデール 水草の活力素
・Fe Energy

【まとめ】水草の肥料はバランス良く添加する

今回は水草の肥料について紹介しましたが各養分をバランス良く添加することも非常に大切なことです。一つの栄養素を過剰に添加しても吸収されないばかりか、他の栄養素の吸収阻害となってしまうこともあります。

また水草用肥料には規定量が書いてありますが、その量は各水槽によって大きく異なる為、最初は少量づつ添加するようにし徐々に量を調節することをオススメします。

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