空き瓶やフラワーベースなどのガラス容器で水草や生き物を飼育することをボトルアクアリウムと呼びます。
生き物も飼育出来ることは出来るのですが、フィルターを付けないことや水量も少なくなります。
そのためボトルアクアリウムで飼育出来る生き物は、丈夫な種でないと難しいです。
この記事ではボトルアクアリウムでも飼育が可能な丈夫で綺麗な魚やエビを紹介します。
アカヒレ
ボトルアクアリウムでは定番の魚です。
アカヒレはコッピーという名前で売られていることもあり、コッピーはコップ一杯の水でも飼育出来るという所から名づけられたようです。
さすがにそのような超少量の水では長く生きさせることは難しいですが、その名前に負けないくらいの強靭な生命力を誇ります。
結論から言うと、アカヒレは現在流通している小型魚の中では、一番丈夫な種だと思いますのでボトルアクアリウムには最適な魚かもしれません。
アカヒレについて詳しくは以下の記事で紹介しています。
メダカ
メダカは日本の魚なので日本の四季に対応し屋外で飼育されることが多いこともあり基本的にヒーターを必要とせず越冬が出来ます。
また水温の面以外も、基本的には非常に丈夫な魚なので、小型容器で飼育が可能な種としても定番な魚です。
色のバリエーションも多いので好みの色を選べることも魅力的ですよね。
但しオスとメスがいれば簡単に繁殖するのでボトルアクアリウムで飼いきれなくなってしまうことに注意したいです。
メダカについて詳しくは以下の記事で紹介しています。
ベタ
ベタはタイ原産の熱帯魚で改良品種が盛んな非常に人気がある魚です。
ベタは他の魚にはエラ呼吸以外にも空気中の酸素も吸うことが出来る珍しい魚で非常に酸欠に強いことが特徴です。
また基本的に単独飼育が推奨される種なので上の画像のような環境で飼育される場合が非常に多いです。
しかし高水温には強いですが20度以下の水温では飼育が出来ないので注意です。
室内の温度を上げるかパネルヒーター等で加温することが飼育の条件となります。
ベタについて詳しくは以下の記事で紹介しています。
ブラックネオンテトラ
丈夫なテトラの仲間の中でも特に丈夫なのが本種。
性格も温和なので飼いやすい入門種としても知られます。また低水温に強いと言われることも多いです。
ゼブラ・ダニオ
ゼブラ・ダニオはインド原産のコイ科の熱帯魚で非常に丈夫なことから入門種として良く紹介される魚です。
この魚は丈夫ではあるのですが最大で5cm程度と結構大きくなります。
また、水中内を活発に泳ぎ回るのでボトルアクアリウムに入れるとしても小数で飼育する方が好ましいです。
性格は穏やかなので混泳に関しては特に気を使わなくて大丈夫ですね。
コリドラス・パレアタス
コリドラスはナマズの仲間で全体的に丈夫な種ですが中でも特に丈夫と言われるのが通称青コリとも呼ばれるコリドラス・パレアタスです。
特に低水温に強く室内であればヒーター無しでも越冬は可能だと思われます。※室温等、条件によります
ただし、高水温には強いとは言えないので夏場は水温が30℃を越えないように置く場所等を工夫する必要があります。
ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは日本や台湾などに生息する透明のエビで水槽のコケ取り要員としても馴染みが深いエビです。
また低水温に強く、屋外でも越冬が可能な程で水草を入れておけば餌をあげる必要は基本的にありません。
ということでボトルアクアリウムとの相性も良くコケを食べている姿もかわいいのでオススメです。
ただし、ミナミヌヌマエビは非常に繁殖しやすいエビなのでメダカと同様無闇に殖えてしまうことに注意して下さい。
チェリーシュリンプ
前項のミナミヌマエビと近縁な種のエビでミナミヌマエビと同じような感覚で飼えます。
こちらもヒーター無しで飼育が可能です。
チェリーシュリンプはカラーバリエーションが豊富で赤・黄・オレンジ・青などカラフルな改良品種が売っています。
水草との相性も良くチェリーシュリンプを入れるだけで一気に華やかなボトルアクアリウムになります。
生体を飼育する時の注意点
今回紹介した生き物達はいずれも丈夫であることが共通していますがそれでも以下のことに注意して飼育して下さい。
- 水量は魚一匹につき1リットル以上が理想(エビは数匹まではok)
- 水換えを週に1~2回、1/3程度行う
- 餌をあげすぎない
- 水温を急変させない(直射日光が当る場所に置かない)
- フタを密閉しない(酸欠予防のため)
いくら丈夫といえど厳しめな環境には変わりありませんので、マメな世話を行いなるべく長く生きてもらえるように少しの手間を惜しまないことが、ボトルアクアリウムでは求められると思います。
また水温については今回ベタを除き低水温にも強い魚達を紹介しましたが確実に飼育出来るという保証はありませんのでご注意下さい。
出来れば20℃~30℃以内で飼ってあげた方が良いに越したことはありません。
ボトルアクアリウムは器具を使用しないことも魅力の一つだとは思いますのでその塩梅が難しい所ですが容器の下に敷くパネルヒーター等は目立ちにくいですから適材適所で器具を使用するのもオススメです。