アカヒレは非常に丈夫な種な魚として知られコッピーの愛称で売られていることもあります。
コッピーとは「コップ」と「グッピー」を組み合わせたような名前ですが、アカヒレはコイ科の魚なのでグッピーとは全く関係がありません。
コップでも飼育出来るほど強いことから恐らくこの愛称が付けられたと思いますが実際にアカヒレ(コッピー)は本当に丈夫なのか等を紹介していきたいと思います。
アカヒレ(コッピー)とは
アカヒレは元々、中国、香港、ベトナムに生息してましたが中国の野生種は絶滅したとも言われ(詳細は不明)基本的に私達がお店で見るアカヒレは中国産のアカヒレを原種として養殖されたものが、ほとんどだと思います。
またアカヒレは熱帯魚と呼ばれることも多いですが、中国の温帯域を生息していたため正確には温帯魚となります(※ベトナムアカヒレは熱帯魚です)。
そういう意味では日本で言うメダカに近い存在かもしれません。
アカヒレの特徴
アカヒレは以下のような特徴がありアクアリウム初心者にうってつけな種としても知られます。
- 室内であれば加温無しで越冬可能。適応する水温の幅が非常に広い
- 幅広い水質(pH)に適応する
- 酸欠や水質悪化に強い
- 安価
要するに非常に丈夫な種と知られ、ボトルアクアリウム等の小さい容器や水温を気にしなくても飼育が可能な魚です。
個人的には小型観賞魚の中では一番強い種だと評価しています。
アカヒレの種類
アカヒレには主に以下の三タイプが販売されています。ベトナムアカヒレは最近流通が少ないのか全く見ないのでこのリストには含めませんでした。
アカヒレ
まずはノーマルタイプのアカヒレです。
こちらが最も流通しているので手に入りやすく一番丈夫な種となり、また一番安価でもあります。
ゴールデンアカヒレ
アカヒレの体表をゴールドっぽくした改良品種です。アカヒレより派手な印象になり見た目に豪華さが出ています。
ノーマルのアカヒレと同様丈夫で飼いやすいことは変わりません。
ロングフィンアカヒレ
アカヒレのロングフィンタイプです。あまり店頭では見かけないと思いますが通販なら結構取り扱いがあります。
見た目通りヒレが長く赤も強調されていることがわかります。ロングフィンには細かく言うと二タイプあると言われ背ビレの赤の面積や体表の赤味が強いものとそうでないものが存在するそうです。
チャーム(上記画像)で販売しているロングフィンは赤が強く出ているタイプのようです。
どの種が一番丈夫か?
そこまで大きな違いはないですが、あえて丈夫さのランク付けをするのであればアカヒレ>ゴールデンアカヒレ>ロングフィンアカヒレとなります。
これは他の熱帯魚も同じですが基本的には原種に近い方が丈夫です。
アカヒレの基本的な飼い方
小さな容器でも飼育可能
アカヒレは非常に丈夫な種と何度も書いている通り上記のような小さ目の容器でも飼育が出来ます。
但し活発的に泳ぐ魚なので最低でも1リットル以上ある容器か水槽で飼育されることをオススメします。
水温は10℃~30℃程度が目安
正直この範囲外でも飼育されている報告は沢山あるのですが大事に育てたい場合はこのくらいの水温の範囲で飼育するといいと思います。
餌は何でも食べる
餌は好みに、うるさくなく基本的に何でも食べますので熱帯魚用の人口飼料を何か一つ持っていれば十分だと思います。
アカヒレ専用の餌も販売されていますが特にそれを選ぶ必要はありません。
混泳について
アカヒレは大人しい性格のため他魚やエビにちょっかいを出すことは無いので基本的に混泳に気をつかうことはありません。
但し同種間で二匹だけを同じ水槽に入れた場合どちらかを追いかけ回すことがあるのでアカヒレ同士を泳がせる際はなるべく三匹以上で泳がせることをオススメします。
繁殖について
比較的、繁殖が容易な種としても知られています。
水草を入れておけば他の生体に食べられる確率が低くなるので自然繁殖する確率は高くなりますが確実に孵化させたい場合は卵を別水槽に移す方がいいでしょう。
寿命について
丈夫な本種ですが寿命については他の小型魚と同じくらいの3~5年程度が平均と言われています。
アカヒレを購入する際の注意点
アカヒレは丈夫なこともあって非常に少ない水量で飼育され、そのまま販売されていることも珍しくありません。
いくら丈夫と言っても過酷な環境であれば、それだけコンディションが悪くなることは否めません。
安いとはいえ、きちんとした水槽で販売されているアカヒレを購入されることをオススメします。
アカヒレを飼ってみた感想
私もアクアリウム初心者の頃アカヒレを飼育していましたが言われてた通りすごく丈夫でフィルター無しヒーター無しの環境下でも長く生きてくれました。
恐らく小型観賞魚の中では最強だと思います。
また元気良く泳ぎ回る魚なのである程度のスペースが無いと窮屈そうだなぁと思い最終的には10リットルに3匹とある程度の余裕を持たせた水量で飼育しました。
いずれにしても綺麗・丈夫・安価と初心者向けの魚には間違いありませんので初めて熱帯魚(正確には温帯魚ですが)の飼育に挑戦する方にとってうってつけの種だと思います。