レッドビーシュリンプは香港原産のビーシュリンプを日本人の方が改良、固定させた鑑賞性の高いエビです。今から10年程度前にアクアリウム界で大流行しテレビ等にも取り上げられ副業を目的としたブリーダーを多く産みました。
当時は流通もまだ少なく希少価値が高かったため高グレードの個体は一匹数万円で取引される程でした。現在は流通も安定し人気も落ち着いているため1匹数百円~高くても数千円程度で流通しています。
この記事では一時のブームは過ぎ去ったものの現在でも一定の人気があり、どこのお店でも売っているレッドビーシュリンプの飼い方を紹介したいと思います。
レッドビーシュリンプの魅力
レッドビーシュリンプはまるでハチのような紅白のバンドが可愛らしく水草との相性も高いエビです。
基本の色は赤白ですが近年では色や模様の形も増えそれらは現在でも高値で取引されることもあるコレクション性の高さを誇ります。
ビーシュリンプの種類
現在ビーシュリンプはノーマルのレッドビー以外にも色や模様の違ういくつかの種類が流通しています。今回は代表的な種類を紹介します。
色による違い
模様による違い
- 進入禁止
背中にまるで道路標識の進入禁止のような模様があるタイプ
レッドビーシュリンプの飼い方・特徴
水槽
レッドビーシュリンプは最大でも3cm程度の小さなエビのため、比較的小型な水槽でも飼育が可能です。しかし水質に若干うるさい面があるので、ある程度の水量を確保した方がより安心して飼育が出来ます。
具体的には最低でも20リットル程度(水槽サイズで言うと30cm位)、の水槽を用意してあげると理想的です。
水質・水温
レッドビーシュリンプは、ろ過が効いた綺麗な水を好みますので出来れば水槽に入れる前にアンモニアや亜硝酸などの有毒物質が無いかどうかチェックしたいです。少なくとも、立ち上げから一ヶ月以上経過した安定してる水槽に入れることをオススメします。
またpHは6.0~6.8程度の弱酸性を好みますので低床はソイルが向いています。ソイルは水質以外にもエビにミネラル等を供給する役割もあり色揚げにも貢献します。
水温に関してですがレッドビーシュリンプに適切な水温は20~25度くらいで特に夏場の高水温はレッドビーが良く死んでしまう時期なので注意しましょう。夏場は水槽内の酸素が少ないため酸欠を防ぐのにエアーレーションが効果的です。
水草
隠れ家や卵の産みつけ場所になるので必須です。特にウィローモスはレッドビー水槽にうってつけの水草と言えるでしょう。また他のエビにも言えることですが水草についてる農薬に非常に弱いので無農薬の水草かしっかりと農薬を抜いた水草を入れるようにして下さい。
餌
レッドビーシュリンプは雑食性なので水槽のコケをある程度食べますが、水槽内のコケが少ない時は別途、エビ用の人工飼料を与えます。餌を与える場合は水質悪化を防ぐために少なめを意識して下さい。
またウィローモスなどの水草の新芽を食べる場合もあるので、餓死予防に水草を入れておくのも効果的です。
混泳
同程度以下のサイズの魚やエビとなら混泳は問題無いです。例えば4~5cm以上の熱帯魚やヤマトヌマエビですと小さめの固体は襲われる可能性があるのでサイズ差には十分注意して下さい。
繁殖をさせたい場合は稚エビが他の魚達に食べられてしまうため(一部は生き残ると思いますが)一緒の水槽では飼えません。
レッドビーシュリンプの繁殖
レッドビーシュリンプは放っておいても繁殖し易いエビですが更に繁殖の成功率を上げるポイントを紹介します。
オス、メスの比率
オスメスは均等よりもメスの数が多い方が繁殖に繋がります。具体的にはオスとメスが7:3程度の比率が理想的と言われています。
水温・水質
水温は20~25度の間で一定に保つようにし水質は急激な変化をなるべく抑えることが重要です。要は安定した環境を維持してあげれば自ずと抱卵個体は増えていきます。
水換えを大量に行うことによって刺激を与え繁殖を促す手法もありますがエビにストレスがかかるリスクがあるためオススメしません。
ウィローモスを入れる
ウィローモスはエビととても相性のいい水草でまず卵の産みつけ場所になり、そのまま稚エビの住みかとなりウィローモスを食べて成長することが出来ます。繁殖を目指すならなるべく底の方にウィローモスを設置したいです。
サテライトを用意する
メスの抱卵個体を確実に孵化させたいのであれば一時的にサテライトに移動させることも効果的です。孵化させた後も稚エビの育成場所として活用出来るのでより安全に繁殖させたい人にオススメです。